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【比較の前に】安否確認とは?安否確認システム・アプリの比較点とは?

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気候変動に伴う大雨や洪水、山火事、日本やアジア諸国で頻発する地震や津波、中東・アフリカ地域で長引く紛争やテロ、暴動など、国内外で働く従業員を脅かすリスクが絶えず世界中で発生しています。

こうした状況下で、ますます多くの企業・団体様が従業員の「安否確認」方法の見直しを検討されています。

この記事では、安否確認システム/ツール/アプリの比較をする前に確認したい、安否確認システムとは?安否確認とは?という基本事項から、システムの種類、各システムのメリット・デメリット、比較する際の注意点をご紹介いたします。

1. 安否確認システムとは?比較前に確認したい基本事項

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はじめに、安否確認システムとはどのようなツールなのかと、安否確認とはどのようなことが含まれるのかについてご説明いたします。

1-1.安否確認システムとは?

安否確認システムとは、地震や津波、火災、テロなどの災害時や緊急時に、身の安全を迅速かつ正確に把握するためのシステムです。

詳しい機能については後述しますが、大方の安否確認システムには、災害時・緊急時のアラート機能、安否確認機能などが備わっています。

尚、本稿で扱う安否確認システムは、企業・団体様が従業員と帯同家族の安否を確認するシステムを指しています。

1-2.安否確認とは?

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そもそも企業がおこなう「安否確認」とは一体何が含まれるのでしょうか。

上図を見ながら、安否確認システムの検討をする前に知るべき根本部分を、いま一度確認していきましょう。

安否確認とは、従業員が安全・健康に働けるように、企業がおこなうリスク管理業務の1つです。ここで言うリスクは、医療・セキュリティリスクを指します。

上図のように、医療・セキュリティリスクの管理業務は3つに大別できます:リスクの特定、発生頻度・影響度の測定、危機管理計画の策定などの「対策」、渡航前研修や情報配信などの「予防」、緊急医療搬送などの「対応」。

3つのうち安否確認は「対応」にあたります。

ここで理解しておきたいのは、安否確認は企業がおこなうべき医療・セキュリティのリスク管理のごく一部であり、それより前の対策や予防をどれだけおこなうかが安否確認にも大きく影響するということです。

これについては、この記事の3章「安否確認システムを比較する際の注意点」でより詳しく触れていますので、そちらも併せてご覧ください。

医療・セキュリティリスク管理のプロに安否確認について相談する

2.安否確認システム・アプリの種類と機能

続いて安否確認システムの種類と、確認しておきたい機能の一覧をご紹介いたします。

2-1.安否確認システムの種類

主な安否確認システムの種類は、以下の通りです。

  • ウェブサイト(ポータルサイト)
  • Eメール
  • アプリ
  • 音声電話
  • SMS
  • SNS

多くの安否確認システムでは、管理者は管理者サイトを使い、緊急時には2番以降の媒体に向けて緊急アラートや安否確認の通知を送り、従業員が都合の良い媒体で返信を送るという形をとっています。

サービスによってはメールのみのやりとりなど、使える媒体の種類が限られます。

自社の都合に合った媒体で利用できるサービスであるかも確認しておく必要があります。

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2-2.安否確認システムの機能

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安否確認システムの機能を比較するときに参考にしたい、機能一覧を記載します。

通知機能

  • 一斉配信:全従業員に安否確認メッセージを配信
  • グループ配信:対象のエリア/従業員に絞ってメッセージを配信
  • 再配信:未回答者に対してメッセージを自動再配信
  • 通知手段:Eメール、アプリ、SMSや音声電話への対応
  • チャット機能:リアルタイムで従業員とやりとりできるチャット機能
  • 情報配信:医療やセキュリティリスクについての国内・国外の情報配信

管理機能

  • 自動集計:安否確認メッセージの回答結果の自動集計
  • 管理者権限:管理者ごとに異なる管理者権限の付与
  • 平時利用:有事のときだけでなく、平時のときの近況確認

位置情報機能

  • GPS連携:管理者が従業員の位置情報を取得すること
  • 位置情報の共有:従業員が自分の位置情報を管理者へ共有すること

多言語対応

  • 通知言語:日本語だけではなく他言語でも安否確認メッセージが送れる
  • 緊急連絡:従業員の母国語(日本語以外も含む)で緊急連絡ができる

サポート対応

  • 利用サポート:安否確認システムの使い方を教えてもらえるサポートがある
  • 緊急対応:安否確認システムを通じて24時間365日対応のアシスタンスセンターに緊急連絡ができる

機能が多ければ良いという訳ではなく、従業員が世界中どこにいても緊急時に適切かつ迅速な対応が受けられることがより重要です。

自社・自団体に必要な機能が最低限備わっているかを確認する程度のリストとしてご活用ください。

3. 安否確認システムを比較する際の注意点

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次に安否確認システムを比較する際にぜひ留意していただきたいポイントを挙げていきます。

3-1. ①安否確認システムはツールだけで選ばない

安否確認システムの導入を検討しようとすると、どうしてもツールの機能や使いやすさだけを注視してしまいがちです。

しかしながら、安否確認はあくまで従業員の安否を確認するためのツールであり、より重要なのは安否確認で異常が確認されたときに、対処できる体制が整っているかということです。

安否確認システムによっては、安否確認だけができるものもありますが、そうなると緊急時対応は他のベンダーに依頼する必要があります。

そのような事態を回避するためにも、有事の際には医療・セキュリティのサポートが受けられるようなサービスが付いている安否確認システムを選ぶのがおすすめです。

注意したいのが、有事対応までカバーしていても、国内の有事対応しかしていないものや、海外対応可能と言っていても、実際は現地医療・セキュリティサービスの質を十分に調査せずに、ただ現地の医療機関やサービスとつなぐだけのものもあります

国内だけでなく、海外の現地医療・セキュリティにも精通しているサービスであることを確認することが重要です。

安否確認システムを提供している企業の中に、安否確認と有事対応だけでなく、 リスク予防から対応まで一括サポートしている ところもあります。

医療・セキュリティリスク管理の一元化にご興味のある企業・団体様は、検討されてみても良いかもしれません。

3-2. ② 複数の媒体で利用できる安否確認システムを選ぶ

複数の媒体で利用できる安否確認システムを選ぶべき理由は2つあります。

1つ目は、従業員が普段使い慣れている手段で安否確認ができるから。

2つ目は、災害時だけでなく、セキュリティリスクがある国で従業員が働いている場合、電話回線で利用できる媒体とインターネット回線で利用できる媒体の両方の手段を持っていることが重要になるからです。

1つ目は単に利便性の話ですが、2つ目は生命にも関わる話です。

災害時は多くの人が外部に助けを求めたり、安否連絡をしたりするため、回線が込み合います。そしてセキュリティリスクが高い国ではインターネット回線がサイバー攻撃の対象となることや、監視や規制の対象になることがあります。

そのため、電話回線とインターネット回線のそれぞれで使える媒体で安否確認ができるシステムであれば、より確実かつ安全に安否確認がおこなえます。

3-3. ③ 無料と有料の安否確認システムの違いを確認する

安否確認システムには無料のものと有料のものがあります。

無料の安否確認システムとは、ご自身の安否を携帯に登録できるものや、共通のSNSを利用している人にご自身の安否を知らせるもの、利用人数に制限があるものなどがあります。

どれも導入コストがかからないことがメリットですが、安否確認の通知も集計も手動でおこなう必要があるため、個人やごく小規模の組織では機能する可能性がありますが、中~大規模の企業・団体様には有料のものがおすすめです。

有料の安否確認システムも、対応している媒体の種類や、機能の有無、海外でも国内と同じかそれ以上に機能するシステムであるか、という点に差があります。

また、注意点①で紹介したように、安否確認システムのツールだけで完結しているものと、リスク予防から有事対応までカバーしているものがあります。

事業規模が大きくなる程、それだけ管理が煩雑で難しくなるため、 安否確認だけでなく、リスク予防から有事対応までカバーしている有料サービス を検討されてみても良いかもしれません

4. おすすめの安否確認システム

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「安否確認システム」と調べると、さまざまなアプリやツールが出てきて困惑する方も多いのではないでしょうか。そこで最後に、おすすめの安否確認システムをご紹介いたします。

4-1. おすすめの安否確認システムを知る前に

想像してみてください。ご自身の会社の従業員が、カリフォルニアに出張に行ったとします。契約工場に従業員が訪問した際に近くで山火事が発生し、避難しなければなりません。このような状況で、どのように対応すれば良いでしょうか。

ご自身が人事・労務やリスク管理のご担当者様であるならば、まずは従業員の安否を確認するのではないでしょうか。

安否を確認後、従業員に避難指示を出したくても、どこへ逃げてもらうのが安全でしょうか。もし避難中に従業員が負傷したら、どの医療施設に連絡を取るべきでしょうか。近隣に信頼できる医療施設はあるのでしょうか。

このように、安否確認には、単なる安否確認にとどまらず事前計画と事後対応が必要になります。

しかし、それらすべてを自社のリスク担当者が調査をして準備をするのは容易なことではありません。従業員数や、出張国、出張頻度が多ければなおさらです。

インターナショナルSOSは、これらの疑問と課題を解決し、貴社の担当者様の負担軽減を実現することができます。その方法は、以下で詳しくご説明します。

4-2. 中規模~大企業向けの安否確認システム

インターナショナルSOSは、以下のような強みを持つ医療・セキュリティアシスタンスの専門家集団です。

  • 医療・セキュリティリスクを一元管理

安否確認システムをご提供しているのはもちろんのこと、リスクを未然に防ぐための予防、リスク対応計画の策定、リスク発生時の対応まですべてをサポートいたします。

  • 約40年の経験

人命が関わる医療・セキュリティ分野だからこそ、知識と経験が豊富な信頼できるサービスを利用することが、従業員の安心感にもつながります。

  • 所属医師の存在

業界でも珍しい「所属医師」がインターナショナルSOSには数多く在籍しています。外部の医師に加えて所属医師がいることで、24時間365日いつでも医師から適切で迅速なアドバイスが得られます。

  • 圧倒的な専門家数とグローバルネットワーク

医療だけでなく、セキュリティなどさまざまな分野の専門家と連携しています。パイオニア企業として長年培ってきたグローバルネットワークを活かし、従業員が世界中どの国に居ても安定して質の高い医療・セキュリティ支援が受けられます。

医療・セキュリティリスク管理のプロに安否確認について相談する

5. まとめ:安否確認システムはツールではなくサービス比較をする

安否確認システムの導入をご検討されている企業・団体様は、ツール選びをするのではなく、リスクの発生予防~安否確認~リスク対応までの流れがより円滑かつ容易にできるサービス選びをする、ということが重要です。

この視点が欠けていると、リスク管理の各工程で別々のサービスを利用しなければならず、運用のときもトラブルが起きたときもそれぞれのサービスに問い合わせなければなりません。

安否の有事には、一分一秒が人命に影響するため、迅速な対応が求められます。

従業員の渡航前準備~渡航~渡航後の安否確認~有事対応まですべてを専門家が一括サポートするインターナショナルSOSのサービスで、医療・セキュリティリスク管理をされてみてはいかがでしょうか。

海外駐在員・出張者の安否確認に不安はありませんか?

インターナショナルSOSでは、企業のご担当者様のご相談を受け付けています。


  • インターナショナルSOSの安否確認システムの具体的な機能は?
  • どのようなステップで導入すればよい?
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こうした疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。