インターナショナルSOSは高品質な医療とトラベルセキュリティのアシスタンスサービスを提供いたします。

導入事例
HOME > 導入事例 > オムロン株式会社 さま

オムロン株式会社 さま



1933年に創業者 立石一真が高精度のレントゲン撮影用タイマを開発したところから始まったオムロンの歴史。

オムロンが社会の発展と共に成長しつづけるという 「企業は社会の公器である」 との基本的考えのもと、企業理念の実践を通じて、持続的な企業価値の向上を目指しています。その実現のために、社員一人ひとりのチャレンジ精神を原動力として、グローバルに潜在する社会ニーズをいち早く感知し、商品・サービスを創造することを通じて社会の持続的発展に今後も貢献し続けます。

今回は2014年4月のグローバル総務部発足以来、危機管理の専任部署を率いるオムロン株式会社 グローバル総務部リスクマネジメント主査 櫛田昌徳(くしだ まさのり)様にお話を伺いました。

2014年以前は世界の6つのリージョンそれぞれが、独自に危機管理対応をしていたそうです。しかし真のグローバルカンパニーを目指すにあたり、世界中の社員に一律に『同じ品質の安全』を提供しなければならないということを念頭に、様々な改革を行ってきた同社。海外の安全管理体制構築についてお話いただきました。

2014年に危機管理のご担当になられて、最初に取り組んだことは何だったのでしょうか?

まず最初に私が取り掛かったのは、オープンチケットの廃止でした。これは何かと言うと、医療と渡航安全の2つの側面からリスク対策を考えた時、2014年までは医療面は海外旅行保険を、渡航安全面は何かがあった時に緊急帰国ができるオープンチケットを赴任者に配布しておけば大丈夫だろうという考えだったのです。

しかしこの海外旅行保険とオープンチケットについても、海外赴任者全員に提供されていた訳ではなく、赴任先や出身国によって提供されていたり、いなかったりという状況でした。

オープンチケットというのは毎年更新が必要なため、維持費も莫大でした。それに加えて実際に、もしもの時に緊急帰国をしようとしても、オープンチケットを持っているだけでは飛行機に乗れる確約はないのです。席が確保できなければ乗れませんし、そもそも飛行機自体が飛ばないようなケースだってあり得ます。このように以前は、十分とは言えない危機管理対策しかできていませんでした。

オープンチケットを廃止するにあたり、その代替案としてアシスタンスサービスの導入を検討しました。既存の仕組みや運用を変えることのハードルは高く、「オープンチケットを廃止して、何かあった時に責任を取れるのか?」という社内の反対も多々ありました。しかし社員の安全を守りたいという思いには代えられません。あるべき姿を目指して突き進んできました。

また当時、年間約8,000件の海外出張をExcelのフォーマットで管理していました。当然ヌケモレが出てきたり、フォーマットが統一されていないなど多くの問題がありました。今ではシステムで一元管理され、世界中の全社員の安全をトラベルトラッカーで管理しています。現在は安全管理のベースは整えたので、それらを紐付けし活用していく段階に入りました。

「何かが起こった時の危機管理」から、「発生させない危機管理」への移行です。事前に予測できることはできる限り情報を共有し、現地の社員を身構えさせることで、やはり結果はまったく違ってきます。知っていると回避できることが確実にあります。

この職務を担当することになった当初、ある大企業でリスク管理を担当されている方にお話を伺いに行ったことがあります。役員レベルであられるにも関わらず、その方は半日かけて、何の関係者でもない私に危機管理のいろはを全て教えてくださいました。なぜこんなにも丁寧に部外者の私に教えてくださるのか伺ったところ、その方はこうおっしゃったのです。 「社員の安全を守ることに競合も何もない。」

その言葉に深く共感しましたので、必要とあらば私も同じように外部で危機管理についてお話をさせていただくこともあります。

危機管理対策に関してかなり先行されている印象の御社ですが、今後についてはいかがでしょうか?

やりたいこと、やるべきことはまだまだ山積みです。取り組めば取り組むほど、足りないところが見えてきます。今後もそれらをひとつひとつ攻略して、前述の「世界中のオムロン社員に一律に『同じ品質の安全』を提供」できるようにしていきたいです。

櫛田様、誠にありがとうございました。引き続き当社は世界中のオムロン社員の皆様の健康と安全のために貢献させていただきます。

取材日:2017年1月

Blog on Duty of Care ~ 海外における企業の安全配慮義務ブログ ~ Duty of Careとは? Blog on Duty of Care Travel Risk Map 2016 国別の医療リスクと渡航リスクを評価した世界地図 日本語が通じるクリニック 中国 インドネシア カンボジア ベトナム