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12歳の日本人少年を救出

パリ同時多発テロ事件の対応

12 歳の日本人少年は家族と共に東南アジアで楽しい休暇を過ごしていましたが、マレーシアのランカウイ島沖の海中で意識を失いました。昏睡状態から意識を取り戻したとき、少年の両親は奇跡が起きたとしか思えませんでした。


救出直後の迅速な対応

1月24日午後3時、ランカウイ島沖の浜で少年が水面にうつ伏せの状態で倒れているのをホテルの従業員が発見しました。当時両親は2人の幼い弟妹の面倒を見ていたので、少年は一人でヤドカリを捜しに行っていました。意識不明の状態であったため、ホテルで応急処置が施されましたが、意識の回復がみられませんでした。その後、ホテルの車で最寄りの病院へ向かいましたが、マレーシアはその日、旧正月の祝日で病院は休診となっていました。

少年をランカウイ病院に搬送するまでの1時間の間、けいれん発作も起こしました。病院到着後、直ちに救急外来で緊急治療を受けましたが、両親が医師から病状の説明を受けたのは2時間も後のことでした。

医師は翻訳ツールを使用して容態の説明を試みましたが、両親との意思疎通は上手く行きませんでした。さらに、その病院には自動の人工呼吸器が装備されておらず、看護師が手動で人工呼吸を行っていました。

この状況に両親は危機感を感じ、父親の勤務先企業に助けを求めました。同社では従業員に対する安全配慮義務の一環として、海外に派遣された同社駐在員はインターナショナルSOSの医療およびセキュリティサービスを受けられることになっています。

インターナショナルSOS による支援開始

父親の勤務先企業の緊急連絡担当がインターナショナルSOS東京アシスタンスセンターに支援を要請したことを受け、担当医師が、迅速に当該病院から医療情報を入手しました。

担当医師は少年の病状を安定させるため、マレーシア本土ケダ州にある規模の大きな病院への転院を推奨しました。1月25日深夜、少年はランカウイ病院の医療従事者に付き添われ、父親とともにスルタナ・バヒヤー病院にフェリーで到着しました。その際、両親のリクエストに応じてインターナショナルSOSの東京アシスタンスセンターが医療費の支払い保証を行いました。

一方その間、担当医師はシンガポールアシスタンスセンターに連絡し、医療専用機によるシンガポールへの搬送と、適切な処置が可能な現地医療機関の手配を要請しました。少年は集中治療室(ICU)で治療を受けていましたが、依然として極めて危機的な状態でした。

シンガポールアシスタンスセンターは、少年のためにKK Women's & Children's Hospital(KKWCH)のICUにベッドを確保し、日本人医師を含むメディカルエスコートチームを編成しました。少年の父親と、勤務先会員企業の緊急連絡担当者に最新の搬送計画が伝えられました。インターナショナルSOSは医療搬送の費用を承認するよう会員企業の保険会社と交渉しました。

インターナショナルSOS の介入後、患者が回復

1月26日午後9時、医師を含むインターナショナルSOSのICUメディカルエスコートチームが到着し、スケジュール通りに少年と父親をシンガポールへ搬送しました。

医療搬送で最も困難だったのは、人工呼吸器という外部からの生命維持措置を用いながら、危篤状態にある少年の生命を、安定した状態で搬送することでした。しかし、少年は無事にKKWCHに到着し、すぐに集中治療室に収容されました。そして1週間後には意識を取り戻し、同病院の治療で回復しました。家族は、少年の命の恩人であるインターナショナルSOSシンガポールアシスタンスセンターの職員に感謝の意を表しました。

少年の母親は次のように述べています。「息子が生きているのは奇跡です。インターナショナルSOSの医療チームが息子の命を救ってくれました。特に、担当医師は初めて会った時から安心感を与えてくれました。専門家の立場からのご忠告は何にも勝る保証でした。夫と私は、医療チームが到着してからやっと食事がのどを通るようになり、夜眠れるようになったのです。息子の命を救うために大勢の方々が尽力して下さったことに感激しています。」

医療支援の一覧
■ 医療モニタリング
■ 医療搬送
■ 医療費の支払い保証
■ 入院手配
■ 緊急メッセージの発信
■ 家族訪問の際の宿泊手配
■ 日本語通訳の手配

「今回、インターナショナルSOSの適切な判断と、スタッフの方々の献身的な努力、グローバルかつ強力なサポート体
制のおかげで、一人の若く貴重な命が救われました。海外の医療サービスオペレーション分野における、インターナショ
ナルSOSの存在の大きさを実感いたしました。ここに、深甚なる感謝の意を、会社を代表して表するとともに、今後と
も引き続き強力なサポートをお願いいたします。」(会員企業社長)

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